今実家に帰省していて、夜中目がさえてぼんやり考えたことを書きます。親が定住してくれていて良かったと感じたのが発端です。
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転勤族のベストな定住時期はいつ?

我が身を振り返って子どもの立場で考えると、それは子どもが中学校時代まで、できれば中学校入学タイミングまでの転勤が最後、だと思います。

なぜかというと…

1. 成人式で中学仲間と集える

私は中学卒業&高校入学のタイミングが最後の引越でした。

成人式を経験して初めて知ったのは、「卒業中学の仲間で集まることが多い」ということ。地域や友達状況により違うかもしれませんが、私のところ(埼玉)ではそうでした。

そうすると、卒業中学がその土地にない私はあぶれることになります。

幸い、高校時代の親友が同じ式場で、彼女が自分の中学仲間の中に私を入れてくれたので、居場所がありました。

居場所がなくても、成人式の意義はあると思いますが、中学校の友達や知り合いと会えたら、より思い出深い式になっただろうと思います。

個人や少数では卒業後も会えていたとしても、大勢で集うことや、浅い関係性の人とは特にこんな機会でもないと会えないですしね。


2. 転勤族のメリットを満喫できるのは小学校まで

転勤族のメリットは、新しい場に動じなくなるとか性格的な変化もありましたが、「各赴任地を家族で楽しめる」が我が家的には大きかったです。

週末によく家族で周囲を旅行し、関西・九州…旅行の思い出は多く、楽しい記憶です。各地の観光地へ行けたのは、転勤のおかげです。

でも振り返ると、それは小学校まで。中学になると、子どもは部活や交遊関係が忙しくなり、家族旅行の機会はなくなりました。

中学生なので、友達との行動範囲は狭く、自転車圏内か、せいぜいバスか電車で数駅まで。これならどこで暮らしても同じです。

唯一、土地により違う修学旅行先を楽しめる、という点はありますが。


3. 思春期の転校は人格形成に大きく影響する

自分の経験からの個人的感想です。

私は中学一年生の夏休みに転校した前後で大きく性格が変わりました。180度変わったわけではないですが、元々存在していた要素の割合が逆転したような感覚です。

転校前は、冗談を言ったり友達を笑わせることが得意で、クラスの目立つグループと地味なグループどちらとも仲良が良く、仲間で何かするときは中心的に決める側でした。

私自身が表立って目立つタイプで、素から明るく天真爛漫だったなら、転校後も変わらなかったかもしれません。

でもそうではなく、さらに男の子と接するのが苦手な面がありました。転勤で親戚付き合いや幼馴染みなどなく、身近に女子しかいなかったので、接し方が分からなかったんですよね。

転校前の学校は、どちらかというと田舎で、男女はオープンに仲良くはしていない雰囲気で時々用事で話す程度ですんでいました。

転校後の学校は前より都心だったせいもあるのか、日常的に男女が仲良く話すのが普通な雰囲気でした。

軽いカルチャーショックで、話せないことが大きなコンプレックスになり、大人しい面しか出てこなくなり、以降地味めなグループに属し、目立たず人についていくタイプに変貌。

今となっては忘れていたくらいのことですが、かなり長い年数、転校しなければ人生違ってたかもと悔やんでいたので、多感な時期の転校は避けられるのがベストと思います。

また、微妙な時期に転校するなら4月のタイミングに合わせればせめて馴染みやすいので、短期間の単身赴任後に追いかけるなどで合わせてあげられると影響を減らせますね。


4. 帰省で思い出のある家、友人のいる土地に帰れる

これが近年ひしひしと感じることです。

もし自分が実家を出た後にも実家の引越があったら、帰省してもそこには暮らした記憶がほぼ無いですよね。自分の家感覚は持てない気がします。

今夜息子と寝ている部屋は、かつて一時期祖母と一緒に寝た部屋で、祖母が居た風景や元気だった姿を懐かしく思い出しました。

かつての自分の部屋やピアノを見ると、当時の記憶や生活が甦ります。

帰省に合わせて集まれる高校時代の仲間がいます。

これらは両親が時期を決めて定住を決行してくれたおかげだなと、今は感謝しています。

ちなみに夫の家は転勤族ではありませんでしたが、今の実家は夫が大学で家を出た後に住み始めた家なので、夫の部屋もなければ暮らした記憶もないようです。

その前の家からもそう離れてないので、友人達はそう遠くない距離範囲に居そうですが、大学以降の友人としか交流はなさそう。

大して何も感じていない様子なので人により感じ方は様々でしょうが、以前近くに行ったついでに昔の家を見たときは中には入れないので、中も見たいだろうなとは思いました。


5. 父親不在期間を最小限に

転勤族の定住時期は、子どもが小学校低学年くらいまで、という考え方も多いかと思います。

たしかに高学年以上になると、友人関係も重要になってきたり、前述3のような問題もでてくるので微妙ですが、中学入学など4月のタイミングなら、アリじゃないかなと。

というのも、父親と離れすぎていると、父の家庭内の居場所や存在感が怪しくなってくるから。

我が家は転勤を見越して母子で先に引っ越したので、高校時代父親は単身赴任、そのせいだけではないでしょうが父との仲はあまり良くなかったです。

妻&母親側になって考えるのは、
・働き盛りで仕事過多になる年代、夫の食生活が怪しくなることでの健康面への影響が心配

・子どもが多感な時期に1人で育児を抱える負担感

・父親が子どもの成長を間近で見れない。子どもも父との交流少なく育つ

このへんは、親側が工夫すれば改善できるものでしょうから絶対でもないですが。なるべくなら、家族は一緒に暮らし、夫と共同で子育てしたいです。


6. 学習、進学面

もちろん、以下のような面も大きいですね。

・高校での転校は受験を伴い、学校もそれぞれ特色があり内容が変わる
・中学以降は内申にも影響
・学年上がるにつれ進度の差の影響が大きくなる

私は終盤の引越が中1夏と高校入学時なので困りませんでしたが、受験前の時期だと影響大です。

大阪は他地域と違って評価が絶対評価でなく相対評価のため、レベル高い学校だと内申が下がってしまう(近年絶対に変わったようです)、学校により塾での補完が当たり前で学校だけでは事足りない(進学指導さえも)、という話も聞きました。

それらを考えると、中学時代までといえど、最後のタイミングは中1くらいまでと思えます。


まとめ

定住のベスト時期は、小学校高学年~中学1年くらいまで。また、この時期の転校はできれば、入学か4月のタイミングに合わせる、が良いと思います。

みなさんはどう考えますか?