2017年夏、夫の転勤が決まったとき、家族はどうするか迷いました。付いていくか単身赴任か、付いていくならすぐ一緒にか、後からか。検討した結果は「後から付いていく」。

それから約4ヶ月。始める前は不安も多かったけど、実際は大丈夫だったり、予想外な良いところや困るところがあったり。実体験から感じた、メリット・デメリットを纏めました。同じ迷ってる方の参考になれば嬉しいです。



我が家の家庭状況

家族構成や家庭の状況によって変わることもあるので、まずは当時の我が家の状況について。

夫婦と幼稚園年少の息子。平日は子どもが寝た後帰ることが多く、父子が会うのは元々、朝食時と週末が主

週末に父子二人で出掛けることも珍しくなく、パパ大好き。家族でもよく出掛けるお出掛け好き一家。

夫は、週末は、子育ても家事もわりとやる方。洗濯物を干したり、子どもの相手や世話をしたり。稀にご飯も作る。

ワイシャツのアイロンがけや衣服の管理など、料理や掃除洗濯以外の自分のことは元々自分でやっていた

メリット

・家事が楽になった
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これは体験して初めて気付き、実感している嬉しいメリット。

洗濯物は、量も手間も削減。私や子どものよりサイズ大な男性衣料が一人分減り、洗うのも干すのも畳むのも毎回少量。ワイシャツの襟袖汚れ対策も不要

料理も、量や好みや食べる時間を子どもと自分だけに合わせれば良いので、材料調達費用も考慮することも減らせる。夫分をどう残しておくかや温め方法、子どもと外食したときに夫分はどうしようか、なども考えなくても良い。


・会える時間や存在の希少価値UP

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普段居ない分、帰省するときは特別な時間となり、気持ちや行動が変わってきた。子どもは何でもパパとしたい!パパが良い!度が増したし、私は夫が居る時の掃除や料理に気合が入るように。

居ない間寂しいし、不在でできないことも溜まるので、会えた時間や存在を貴重で大切に感じる。単身赴任歴が長かった先輩転勤族男性に「時には夫婦離れて暮らしてみるのもいいもんだよ」と言われたのはこのことか?


・一人時間が増える
家族との時間が減る半面、お互い一人時間が増えるメリットもあります。

夫は仕事や帰省以外殆ど1人なので、読書時間が増えたようです。妻は、子どもが寝た後~起きるまでの一人時間ができ、ブログ更新が増えました。独身時代のように趣味など好きなことに没頭しやすい環境になったことは単純に嬉しく、ストレス解消にもなります

夫婦共通で楽しめる物(お出かけやお酒など)を一緒にできない寂しさはありますが。


・辞令からの急な生活変動を最小限にできる
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辞令は突然やってきます。異動に合わせて家族で引っ越す場合は即、学校や物件や引っ越し業者を調査検討・手配し、荷造りを始めねばなりません。引越し先や日時が決まらないと引越し業者手配もできないので、物件や学校を吟味する余裕なんてなかなかありません。

単身赴任を選択すれば家族は、状況整ってから数か月後に引っ越すか、そのまま残るか。急な生活変動は夫のみにでき、荷造りも住宅検討時の考慮事項も単身分だけなのでだいぶ楽です。作業量も心理的負担も


・家族の引っ越し先検討をじっくりできる
前述と多少被りますが、後から付いていく場合、期間的余裕がある分、物件も幼稚園なども、条件が良いものを選ぶ余裕があります。

希望の地域や物件が決まっていれば、担当不動産屋に依頼し、良いものが出たら連絡してもらうこともできます。SUUMO等のアプリに条件を登録しておけば新着通知もきます。

また、先に夫の単身赴任拠点があるので、そこに泊まって物件見学もしやすいです。無いと宿泊先に困るので、日帰りかネット情報のみになりますよね。数ヶ月のみの単身赴任先を決める時は、出張ついでに半日見学する程度で決められますが。


・夫の家事能力や意識が向上する(かもしれない)
妻の支援がなくなり、夫は必然的に家事や身の回りのことを自分でせざるを得なくなります。料理などどこまでやるかは人によりますが、ゴミ出しや洗濯や掃除など最低限必要なことは自然にやるようになりますよね。

ただその後、家族の家に帰ったときにどうするかは人によるところが大きいでしょうね。苦労を体感しているからor体が慣れて、帰省時もやるようになるか、逆に帰省時は休ませてと余計にやらなくなるか(我が家は後者…)。


・単身赴任先への訪問で旅行気分
単身赴任中に家族が会う方法は、夫が帰ってくるイメージでしたが、妻と子が単身赴任先へ行っても良いわけです。

家探しを兼ねて行くときだけでなく、交代で相手方へ行くも良し。途中下車を含めて、途中の観光をしても良し(あまりそんな時間&気分的余裕はないけど)。ちょっとした旅行気分が味わえます。


デメリット

・経済的負担
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負担は当然増えます。

まず事前に覚悟していたのは
・家賃&光熱費&通信費(毎月二重、家賃補助は2か所分出るとしても自己負担部分)
・追加購入費用(家電や家具寝具、自転車など)
・帰省費用(会社からの補助以上帰省する場合)

他にも、体験して気付いたものとして以下もありました。
・双方間の物資移動費(冬物を追加で送るとか書類送って書いて返送とか)
・住宅保険(保険は今の時代、ネットで比較できるんですね)


・税金や社会保険料、給与からの天引き額(単身赴任手当や帰省旅費補助で収入が上がる分増えてしまう)
・単身赴任を終えて同居の際のタイミングにより、一部期間家賃の自己負担発生


・夫の健康面の心配
マメな旦那さんでなければ、朝食は珈琲とパン程度(または抜き)、昼食はコンビニか外食、夕食もコンビニかカップラーメンなど簡単な物、なんて人も多いと思います。

我が家もたぶんそんな状況。もう若くないので健康面が心配です。

単身赴任したら半年で旦那さんのお腹がでてきたのでヤバイと思って自分も引っ越した、なんて話も聞きました。

こんな商品を送りつけたら安心できるかしら( ̄▽ ̄)

遅い時間に帰宅して作る気がおきなくても栄養バランスの良い食事がとれる。同じ店の惣菜は頻度高いと飽きるし、意外と高くつくのでこの方が安あがりかも。

料理はするけどスーパー開いてる時間に帰宅できず食材買えない場合は、有名なラディッシュボーヤなんて選択肢も。

安心安全美味しい野菜、というイメージが強いけど10分で作れるキット(他生協系でも試しましたがここのキットは一番作成工程が楽でしたよ)や、解凍・温めだけで食べれるレトルトカレー等常備食も扱ってます。これらはネットで注文できる点も、意外とサラリーマンにも向いてそう。


・連絡、相談しづらい
人によりますが、夫は全くマメではないので、何か相談や質問などしてもなかなか返答が返ってきません。

同居なら夜確認できますが、離れていると悶々と返事を待つしかなく、時々ストレスです。


・同居に戻すときの煩雑さ
数ヵ月後に母子も引越し、転勤先で同居する場合は、その時の引越しがやや手間になります。

単身宅と元住居の2件を纏めて引き上げる場合、夫は離れた2件分の引越しに同時期に関わることになります。逆に関われないと妻が家族宅を一人でやる羽目に。

住居が法人契約だと会社経由の退去手続きや、荷造り、2宅分の住宅保険の変更や解約や入り直し。退去立合も。

大変なのでと時期をずらして入居する場合、賃量の二重払い期間が発生しやすくなったり、差分が自己負担になったりという痛い出費も。でもちゃんとタイミングや準備を前もって計画すれば乗り切れます。


・子どもへの影響
一番懸念していたのかこの問題。まだ幼い息子が、パパ不在で寂しがらないか、心理面で不安定にならないか?

結果は、予想通りパパを恋しがりますが、問題に感じるレベルではない程度でした(長期化するにつれまた変わってくるでしょうし、思春期など年齢により違う問題もでてきますが)。

パパが赴任先へ帰るときや、家に居ないときに寂しがりますが、それを長くは引きずらない感じ。元々平日は朝くらいしか会えてなかったし、土日は月に最低1度は帰ってくるからでしょうか。

でも、会っていて去った後はとても寂しがりますし、「幼稚園変わってもいいからパパと一緒にいたい」とも言うので、近々同居に戻します→約半年で同居に戻しました。


【2018/7追記】
・災害時に頼れない
ご存知のとおり、先日大阪北部中心に地震がありました。我が家は関東へ引越後だったので無害でしたが、単身赴任中に起きていたら、きっと備えも不充分だったなか一人で心細かったと思います。

夫側が被災した場合も、単身赴任中の備えまでしていないだろうし、連絡もとりづらく心配でしょう。

ただ逆に、もしライフラインが暫く止まったり、万一東日本大震災のときのような状況になっても、単身赴任宅へ暫く避難して一緒に暮らすという選択肢ができますね。


長くなったので、こうしとけば良かった!など対策系はいつか別記事にしますね。参考書籍だけメモ


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