高い勉強代を意図せず支払ってしまったので、同じようになる人防止のため書いておきます。

発端:メール勧誘

サイト運営をしていて関連ツールに登録したタイミングからだったか、Google Analytics から以下のようなタイトルのメールがきました。放置していたら数日おきに何度か。

[お客様は、○○の宣伝にご利用いただける\7500 分のAdWordsクレジットをお持ちです。]
[広告掲載の成果改善に向けて\7500 分のAdWordsクレジットをご利用いただけます。]
[\7500 分のAdWordsクレジットをお送りします。サイトのトラフィック拡大にお役立てください] 

中身はこんなの。
AdWordsクレジットメール冒頭

お得?何々?と進めると、こう続きます。
AdWordsクレジットメール文中


『適用されます』の後に※マークがあるので下を見ると、極小な文字で以下注意書きがあります。

AdWordsクレジットメール注意書き

読んでも、条件がどうも分かりません。問合せようにも、問合せ先電話番号は「1日の費用が\1,000を超える方は」との利用条件があるため利用をためらい、それ以外の問い合わせ先は見当たらず


利用開始の経緯:誤認識

おそらく「\7500分、無料でお試し利用(広告掲載)ができる」のだろうと思いました。「7500円分の広告掲載を行うと(実際掲載された後にという時間経過的な意味)、クレジットが適用される(適用されてその分が無料になる)」のだろうと。

利用条件注釈が分かりづらいけど送信元に確認しづらいのでネット検索すると、『使用開始してみた、上限超えに注意しよう』とか『無料分だけ使うつもりだったが広告停止をし逃して、気付いて止めるまでの費用が請求された』のような内容のブログが幾つか出てきました。

無料分だけで終わるよう気を付けて使えば大丈夫、と推測。

お金払ってまで広告を載せるつもりはサラサラなかったものの、無料でお試できるなら試しにやってみようか、無料範囲超えないようには重々注意しよう、と登録してみました。

注意書きを何度読んでも、明確にそれが間違いと分かる記載はないと思うのですがね…。
2. この特典の利用資格を得るためには 2017年9月30日 までにプロモーションコードをアカウントにご入力いただく必要がございます。この特典をご利用いただくには、最初に作成した AdWords アカウントで掲載した広告が初めて表示されてから 14 日以内に、特典コードを入力していただく必要があります。
→ プロモーションコードは広告掲載開始時に入力したので、条件クリアと認識

3. 実際の特典を得るため には まずはアカウントにて広告掲載を開始ください。 ¥7500 を上限とし、 プロモーションコードをご入力いただいてから 31 日間で発生した広告掲載費用と同額あるいは上限金額をキャンペーンクレジットとして適用いたします。
→ 掲載開始時に入力済なので、その後31日間で発生する費用がキャンペーン適用されて無料となる、条件クリアと認識

4. 上記の条件 2 および 3 を満たしますと、通常5 営業日以内にお客様の料金の履歴にキャンペーンクレジットが適用されます。
5. 適用されるキャンペーンクレジットは以後の広告掲載費用としてご利用いただけます。プロモーションコードをご入力される前の広告掲載費用のお支払いにお使いいただくことは出来かねます。
→『以後の』とあるが、その後に『プロモーションコードをご入力される前の広告掲載費用のお支払いにお使いいただくことは出来かねます』と続くので、プロモーションコード入力を早めにしていれば問題ないことで、4.についてはキャンペーン適用されて無料になったと分かるのは少し遅れますよ、という程度のことと認識。

6. 恐れ入りますが、適用されたキャンペーンクレジットを超えた広告掲載費用が生じた際にもお客様への通知はございません。広告掲載を停止される場合には、キャンペーンを一時停止または削除していただきますようお願い申し上げます。

→ここが最も強調されているので、利用者側の不利益になることとしてここが一番注意すべき点なのだろうと認識。

たしか途中で支払方法の登録が必要で、無料利用後の継続利用時にのみ使われるだろう認識でクレカ情報を入力。「自動払い」にしかできずに「自動」が少し不安でしたが、広告掲載停止日を注意することで意図しない支払は防げるつもりでした。


利用中:停止時期に注意集中したものの

予算設定に『1 か月の上限額』があり、7500円は選択できなかったため、7000円としました。『1 日の平均』は230円となりました。

時々ダッシュボードをウォッチしていましたが、それ程クリックされないので(^^;広告代金も少しずつしか使われず、1ヶ月経ちそうな頃は7000円弱。

その頃ダッシュボード画面の上部に

プロモーション コードの有効期限は 2017年10月1日(日) までです。 - お知らせ: 2017年10月1日(日) までの AdWords の費用に相当する金額(最大 ¥7,500 まで)をお受け取りいただけます。

と表示されるようになりました。この期限日までに広告を無効にして、無料分以上の支払請求を防止しないと、と意識し始め、この日まで有効なのだろうからこの日の夜に停止しようと思いました。

結果的に停止は翌朝になってしまったものの、今までの様子からいくと数時間過ぎた分の掲載費用なんて微々たるもの、支払っても仕方ないな、と納得していました。


発覚:実際の内容

後日、9月末に7000円弱がクレジットカードから自動引き落としされていることに気付きます。でも先方側の何かの手違いで、問い合わせれば訂正返金されるだろうと、この時点でも思っていました。

この内容なら、条件付きの問合せ電話にかけても良いだろうと電話しようとしたものの、既に問合せ可能な時間は過ぎた遅い時間だったので、一先ずネット検索。

おそらく以前(たぶん勧誘メール内のキーワードで検索)とは検索時のキーワードか意識が違ったのでしょうね、このときは、『自腹で支払ってから無料分が適用されるので注意』という記事も出てきました。

ここに記載されているような2500円支払えば7500円分無料になるパターンもあるようです。ここのように『2,500 円で 10,000 円分の広告を掲載いただけます。』という書き方なら真相がすぐ分かりますし、このタイプのキャンペーンメールの注意書きは、「事前支払」が必要と分かる書かれ方でした。

いやいやまさか、キャンペーンメールはよく読んで、事前支払いのような記載はなかったはず、と読みなおすも、やはり7500円で7500円タイプの私のメールには明確には書かれていません。

googleさんには震災時の対応などからクリーンな印象を持っていたので、まさかこんな敢えて分かりづらくして支払わせるようなやり方(どうしてもそう思えてしまう)をするわけないだろう、と半分以上信じながら問い合わせたところ、期待はあっさり裏切られました。

実際には
・無料適用条件:31日間、自費で広告掲載
・無料になる額:その期間に支払った額分上限7500円。それ未満ならその分だけ)
・無料適用期間:31日過ぎて無料分が貰えて以降(それまでの掲載費用との相殺はない)
ということのようです。


発覚後:残った無料分消費時の注意

今までも同様の問合せはあったようですが、支払われた分の返金などはできない、メール文言を分かりやすくするよう伝える、くらいしかできないとのことでした。

地域の消費者相談窓口的なところにも問い合わせてみたものの、当該企業へ第三者から注意してもらうようなこともできない。

発生してしまった不利益はもうどうにもできないので、私にとってはとても痛い出費(;
_;)ですが高い勉強代ということで、一先ずは残った無料分を使うしかないですね。

それで、でも今度こそこれ以上自費での広告掲載はしたくない。無料分がいつの間にか終わって気付いたらまた自動引き落としされた、なんてことは絶対避けたいわけです。

そのためには、支払方法の「自動支払い」を「手動支払い」に変更すれば大丈夫だそうです。

これで、無料分が終わったら自動的に掲載停止されます。ただ、この変更は自分ではできないため、問合せてサポートの方にやってもらう必要があります。

念のため、自分でもできたクレカの支払情報削除もしておきました。

以上、ご注意くださいませ。。