2017/7/26(水)~8/7(月)まで大阪の梅田阪急で開催中の「あそびにおいで!100かいだてのいえ いわいとしおの絵本の世界展」へ行ってきました!
実は彼の作品を一冊も読んだことがありませんでしたが、今回行ってみて一気に岩井さんのファンになった私&息子。私たちを惹きつけた展示内容から同フロアで開催中の「えほんパーク」など、全貌や関連本&グッズ、割引情報やフロア図まで詳しく紹介します。遠方で行けない方や気になっている方の参考になれば嬉しいです。
展示内容全貌
ざっくり以下8つの展示があります。
入口入って正面すぐの「100」の前。

上記写真の右側(会場入り口の外)

「100かいだてのいえ」大型立体パネル(初作の地上編)

「うみの100かいだてのいえ」大型立体パネル

ちなみに、海のうつぼの部屋に出てくる電車に息子は大喜び。「これここにあったよ!と大型パネルを指差し、その後も「ここにある!」と原画と大型パネルと照合し始めました。
今回初公開!という原画はとても緻密に描かれていて色合いも美しく、一枚一枚見入ってしまいます(平日昼時、急かされず見れる混み具合でした)。その下絵スケッチで、ラフアイデア状態から徐々に描き込まれていく様子が見れるのも面白い。
地上・地下・海・今回は空の上という全4作品のシリーズで、それぞれが100かいだてという点は同じですが、舞台が違うだけと思いきやそれに伴って色々違うことにも気付けます。主人公、建物への入り方と出方、それぞれの作品内でも各階の住人に合わせて部屋や階段の形状までもが様々に工夫されています。背景の細かなアイデアを知るとより作品が楽しめますよ。
各住人の暮らしぶりは図鑑で調べた生態を元に膨らましてるものもあり、各生き物の生態の勉強にもなりそうです(ウツボとエビの関係、長年地中で暮らす蝉の子など)。
岩井さんのアイデアの源は以下に書かれているみたいです。絶対読みますこれ。
これが、元々メディアアーティストだった岩井さんが絵本を描くようになったきっかけだそうです。小さな平面玩具から、家具並みの大きさの物まで、とてもたくさん展示されています。
材料は段ボールなど身近な物ばかり。誰でも作れそうでありながら、アイデアや完成度がさすがの出来です。どれも作り込まれた玩具が売っていて買えば簡単に手に入りますが、手作りの温かみや創意工夫の面白さがあり、我が家でもやってみたくなりました。
会場で見た玩具から裏話まで分かるフォトエッセイが出ています。
作者の子どもの頃や手作り玩具のこと、作品の背景などが語られています。展示会初日の「作者スペシャルトークショー」に参加できれば、もっと色々秘話が聞けたのかもしれませんが、これを聞くだけでも面白かったですよ。例えば
縦に開くための閉じる場所が、建物が地上か地下かで違う(人の目線の動きに気付いた)→絵本って奥深いなぁ、とか
「ぼく、ドジオ。」は、モデルとなった作者の幼少時代が垣間見れて、茶色いクラフト紙に水彩絵の具で描かれているのも新鮮です。
「どっちがへん?」は子どもが喜んで「こっちー!」とか「〇〇だから!」とか、会話しながら見れて楽しかったです。
100かいだてシリーズでもそうですが、どれも普通の絵本とは違う他にないアイデアが詰まっていて、つくづく発想力の豊かな方だと思いました。

こんな感じ。お絵描きコーナー脇にも貼られていましたが、貼り切れなくなったのか以下写真にように会場外にも貼られています。

原画を見ているときには、自分にも描けそう、描いてみたい!と思いましたが、いざ描いてみると全然描けない…発想力も画力も貧弱なことに気付けたりします(苦笑)。でも描くも、貼られた絵を見るのも楽しいです。子どもたちって意外と上手い!
子どもの頃、工作が好きな岩井さんに母が「玩具もう変わない、自分で作りなさい」宣言をしたそうです。父も釣り道具持たずに釣りに行きなんとかするなど、自力で作る力が養われる環境だったとか。ただ買い与えるより、不自由から考えさせる環境も大切だよなぁと、我が家の育児状況を振り返ってみたり。
メモパッドは見た記憶がなく「えほんパーク」になかったかも?売っていたのは他に、マスキングテープやクリアファイル、身長計(展示会場にも貼ってあった)、缶バッジです。ポストカードは1枚単位で買えました。
勿論絵本は全て売っていました。後述のミニ版もありますが、絵を楽しむには通常の大きさの方が迫力があって良いです。
三冊セットもあります。プレゼント用に良いですね。
新作「そらの100かいだてのいえ」は8/8発売開始!予約受付中です。
ミニ版ボードブックもあります。丈夫だし描き込まれた絵を眺めて長時間食いついてくれるので、外出先で静かにしていてほしいとき用にもオススメ。
ボードブックの三冊セットも。丈夫で絵だけでも楽しめるので、幼いうちから使えそうです。
ビッグブックまであります!図書館や学校などで使う用かな。大勢でも楽しめますね。
三冊セットも・・・はさすがに無いみたい。

レストランのコラボメニューについては別記事書きますね。
大階段の上から見ると、正面レンガの門の奥左が会場(ギャラリー)です。

祝祭広場では「えほんパーク2017」が開催されていて、年齢別や大人向けの良質なおすすめ絵本が買えて、その場で座って読むこともできます(椅子が多数置いてあります。テントのような中や、中央の芝生上にも)
「絵本パーク」の看板前の椅子のあたりでは、絵本読み聞かせや絵本の選び方講座が聞けますよ。

各詳細は阪急のサイトに載っています。土日はやってないみたいですね。

実は今後も、同じ会場(阪急うめだギャラリー)では夏休み期間中、「鉄道模型フェスティバル2017」「鉄たび展」と鉄道イベントが続くそうです(うめだギャラリーイベントカレンダー参照)。

これらでもカードでの割引があるようなので忘れずに持参しましょう♪

看板奥のマトリョーシカのお店が気になりフラフラ入店。この絵本を思い出し、一体くらい我が家に欲しいなぁと思って。
手近なのを一つ開けてしまったら、開けるのはスタッフさんにお願いしてくれと書かれていました(スミマセン)。開けて貰いながら少しお話を聞きますと、作成された地域別に陳列されているとのこと。
この辺がお手頃価格かなぁ。この聞きなれない地名はロシアのでした。苺柄なんて珍しいなと思ったら、ロシア人は苺が大好きだそうで。美味しくないんですけど冷凍苺とか売ってますよと店員さん。

そんな背景のお話も、開けていくと急に顔など簡略化されていたり意外と小さいのまで入っていたりするのも面白く、全部じっくりみたかったけど子どもが走るので諦めました。
それと面白かったのが、絵本を題材にしたマトリョーシカ!
「3びきのくま」(3000円だったかな)や、

「おおきなかぶ」がありましたよ~。これはカブの中に纏めて人形たちが入ってます。かなり小さいけど指人形になってます!

展示会や「えほんパーク」に行く方は絵本好きさんでしょうから、ついでに見てみてはいかがでしょう?ではでは、長文読んでくださりありがとうございました。コラボメニューについての別記事もお楽しみに!
→書きました!「えほんパーク、100かいだてのいえ 絵本の世界展のコラボメニュー!フロアマップと丸福珈琲店レビュー」
実は彼の作品を一冊も読んだことがありませんでしたが、今回行ってみて一気に岩井さんのファンになった私&息子。私たちを惹きつけた展示内容から同フロアで開催中の「えほんパーク」など、全貌や関連本&グッズ、割引情報やフロア図まで詳しく紹介します。遠方で行けない方や気になっている方の参考になれば嬉しいです。
展示内容全貌
ざっくり以下8つの展示があります。- 撮影OKスポット
- シリーズ全4作品の原画と下絵
- 娘さんのための手作り玩具
- 作者インタビュー映像
- 他の絵本作品
- 100階の一部を描けるコーナー
- 学生時代の工作ノートや作品
- 絵本の関連グッズ
1. 撮影OKスポット
基本的に展示内容の撮影はNGですが、撮影可能な場所が4か所あります。Instagramなどでお子さんを立たせて写した写真がたくさんUPされています。入口入って正面すぐの「100」の前。

上記写真の右側(会場入り口の外)

「100かいだてのいえ」大型立体パネル(初作の地上編)

「うみの100かいだてのいえ」大型立体パネル

2. シリーズ全4作品の原画と下絵
初めてこの絵本を読む3歳息子でも楽しめた理由がこれ。シリーズの順に、新刊含め全作品について、始まり部分の文章や全ページの解説付き原画が並んでいるので、絵本を読むように読み進められました。子どもは絵の内容で充分楽しめますし、大人はその絵の背景情報含めて楽しめます。ちなみに、海のうつぼの部屋に出てくる電車に息子は大喜び。「これここにあったよ!と大型パネルを指差し、その後も「ここにある!」と原画と大型パネルと照合し始めました。
今回初公開!という原画はとても緻密に描かれていて色合いも美しく、一枚一枚見入ってしまいます(平日昼時、急かされず見れる混み具合でした)。その下絵スケッチで、ラフアイデア状態から徐々に描き込まれていく様子が見れるのも面白い。
地上・地下・海・今回は空の上という全4作品のシリーズで、それぞれが100かいだてという点は同じですが、舞台が違うだけと思いきやそれに伴って色々違うことにも気付けます。主人公、建物への入り方と出方、それぞれの作品内でも各階の住人に合わせて部屋や階段の形状までもが様々に工夫されています。背景の細かなアイデアを知るとより作品が楽しめますよ。
各住人の暮らしぶりは図鑑で調べた生態を元に膨らましてるものもあり、各生き物の生態の勉強にもなりそうです(ウツボとエビの関係、長年地中で暮らす蝉の子など)。
岩井さんのアイデアの源は以下に書かれているみたいです。絶対読みますこれ。
3. 娘さんのための手作り玩具
これが、元々メディアアーティストだった岩井さんが絵本を描くようになったきっかけだそうです。小さな平面玩具から、家具並みの大きさの物まで、とてもたくさん展示されています。材料は段ボールなど身近な物ばかり。誰でも作れそうでありながら、アイデアや完成度がさすがの出来です。どれも作り込まれた玩具が売っていて買えば簡単に手に入りますが、手作りの温かみや創意工夫の面白さがあり、我が家でもやってみたくなりました。
会場で見た玩具から裏話まで分かるフォトエッセイが出ています。
4. 作者インタビュー映像
2015年に収録された17分くらいの映像で、椅子が前に2列あります。周辺に別の絵本作品「どっちがへん?」の展示があるので、途中で飽きた子どもがそれを見てる間にゆっくり見れました。でも座って全部見ている人は少なかったです、勿体ない。作者の子どもの頃や手作り玩具のこと、作品の背景などが語られています。展示会初日の「作者スペシャルトークショー」に参加できれば、もっと色々秘話が聞けたのかもしれませんが、これを聞くだけでも面白かったですよ。例えば
縦に開くための閉じる場所が、建物が地上か地下かで違う(人の目線の動きに気付いた)→絵本って奥深いなぁ、とか
娘さんが10ずつ位が変わる理解が難しかったことから、10ずつ住人が違う物語を作った→算数の勉強にもなりそう、とか
5. 他の絵本作品
100かいだてシリーズ以外の岩井さんの作品も展示されています。原画(かな?)や、「ゆびさきちゃんのだいぼうけん」は指を動かしながら絵が進んでいく映像もありました。ゆびさきちゃんは読んだことがある息子はこの映像に釘づけ。前に立ち尽くして何度も見ていました(その間に母は学生時代の作品がじっくり見れて◎)。「ぼく、ドジオ。」は、モデルとなった作者の幼少時代が垣間見れて、茶色いクラフト紙に水彩絵の具で描かれているのも新鮮です。
「どっちがへん?」は子どもが喜んで「こっちー!」とか「〇〇だから!」とか、会話しながら見れて楽しかったです。
100かいだてシリーズでもそうですが、どれも普通の絵本とは違う他にないアイデアが詰まっていて、つくづく発想力の豊かな方だと思いました。
6. 100階の一部を描けるコーナー
色鉛筆やサインペンが用意されたお絵描きコーナーがあり、2フロア分の絵を描くことができます。描いた絵は、壁に繋げて貼って、大勢でいえを作れるという企画です。
こんな感じ。お絵描きコーナー脇にも貼られていましたが、貼り切れなくなったのか以下写真にように会場外にも貼られています。

原画を見ているときには、自分にも描けそう、描いてみたい!と思いましたが、いざ描いてみると全然描けない…発想力も画力も貧弱なことに気付けたりします(苦笑)。でも描くも、貼られた絵を見るのも楽しいです。子どもたちって意外と上手い!
7. 学生時代の工作ノートや作品
工作ノートは図入りで詳しく書かれていて、小学生の頃からこんなの描いていたのか~と感心します。クロッキーなどの作品のほか、幼い頃から大学生くらいまでの岩井さん自身のお写真も。佐渡からの絵ハガキも印象的でした。あんなに詳しく絵入りで描かれた手紙が描けたら貰えたら、楽しいだろうなぁ。子どもの頃、工作が好きな岩井さんに母が「玩具もう変わない、自分で作りなさい」宣言をしたそうです。父も釣り道具持たずに釣りに行きなんとかするなど、自力で作る力が養われる環境だったとか。ただ買い与えるより、不自由から考えさせる環境も大切だよなぁと、我が家の育児状況を振り返ってみたり。
8. 絵本の関連グッズ
人気作品だけあって、関連グッズも色々出ているのですね。関連グッズ含めて、会場外同フロアで開催中の「えほんパーク」でも取り扱っています。そのまま使っても塗って遊んでも楽しめる部分ぬりえ絵ハガキは作者考案だそうです。一部amazonでも扱っているようです。メモパッドは見た記憶がなく「えほんパーク」になかったかも?売っていたのは他に、マスキングテープやクリアファイル、身長計(展示会場にも貼ってあった)、缶バッジです。ポストカードは1枚単位で買えました。
勿論絵本は全て売っていました。後述のミニ版もありますが、絵を楽しむには通常の大きさの方が迫力があって良いです。
三冊セットもあります。プレゼント用に良いですね。
新作「そらの100かいだてのいえ」は8/8発売開始!予約受付中です。
ミニ版ボードブックもあります。丈夫だし描き込まれた絵を眺めて長時間食いついてくれるので、外出先で静かにしていてほしいとき用にもオススメ。
ボードブックの三冊セットも。丈夫で絵だけでも楽しめるので、幼いうちから使えそうです。
ビッグブックまであります!図書館や学校などで使う用かな。大勢でも楽しめますね。
三冊セットも・・・はさすがに無いみたい。
会場フロアマップ、えほんパーク
行き慣れてないので、いちいち「どこ?どこ?」と探したので、纏めてみました。世界展は「阪急うめだギャラリー」で開催しています。
レストランのコラボメニューについては別記事書きますね。
大階段の上から見ると、正面レンガの門の奥左が会場(ギャラリー)です。

祝祭広場では「えほんパーク2017」が開催されていて、年齢別や大人向けの良質なおすすめ絵本が買えて、その場で座って読むこともできます(椅子が多数置いてあります。テントのような中や、中央の芝生上にも)
「絵本パーク」の看板前の椅子のあたりでは、絵本読み聞かせや絵本の選び方講座が聞けますよ。

各詳細は阪急のサイトに載っています。土日はやってないみたいですね。

入場料、チケット(割引情報)
ローソンチケットでも買えますが、当日会場入口でも買えます。土日や最終日は分かりませんが、8/4(金)は昼以降いつ見ても特に並ばず買えていました。3歳の息子も500円かかるのは痛いですが、楽しめたのでヨシ。阪急STACIAのクレジットカードで大人一人分が100円割引になったのは嬉しい想定外でした。一般(中学生以上) ¥700こども(3歳~小学生) ¥5003歳未満 無料
実は今後も、同じ会場(阪急うめだギャラリー)では夏休み期間中、「鉄道模型フェスティバル2017」「鉄たび展」と鉄道イベントが続くそうです(うめだギャラリーイベントカレンダー参照)。

これらでもカードでの割引があるようなので忘れずに持参しましょう♪
近くで絵本のマトリョーシカも売ってます
偶然見つけました。写真を撮るために9F大階段を登り、右側回って帰ろうとしたら、こんなイベントを発見。
看板奥のマトリョーシカのお店が気になりフラフラ入店。この絵本を思い出し、一体くらい我が家に欲しいなぁと思って。
手近なのを一つ開けてしまったら、開けるのはスタッフさんにお願いしてくれと書かれていました(スミマセン)。開けて貰いながら少しお話を聞きますと、作成された地域別に陳列されているとのこと。
この辺がお手頃価格かなぁ。この聞きなれない地名はロシアのでした。苺柄なんて珍しいなと思ったら、ロシア人は苺が大好きだそうで。美味しくないんですけど冷凍苺とか売ってますよと店員さん。

そんな背景のお話も、開けていくと急に顔など簡略化されていたり意外と小さいのまで入っていたりするのも面白く、全部じっくりみたかったけど子どもが走るので諦めました。
それと面白かったのが、絵本を題材にしたマトリョーシカ!
「3びきのくま」(3000円だったかな)や、

「おおきなかぶ」がありましたよ~。これはカブの中に纏めて人形たちが入ってます。かなり小さいけど指人形になってます!

展示会や「えほんパーク」に行く方は絵本好きさんでしょうから、ついでに見てみてはいかがでしょう?ではでは、長文読んでくださりありがとうございました。コラボメニューについての別記事もお楽しみに!
→書きました!「えほんパーク、100かいだてのいえ 絵本の世界展のコラボメニュー!フロアマップと丸福珈琲店レビュー」
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