本は元々好きな方でしたが、子育てし始めてからは絵本にとても興味がでてきて、情報&絵本収集しています。先日、千里中央のコラボにて、豊中市出身の絵本作家、ひぐちともこさんの講演会があったので行ってきました!

イベント概要

会場は、乳幼児連れのママさんから、もう子育てを終えられただろう方まで幅広い年代の聴衆でいっぱいでした。後ろに本が複数置かれていて、幼稚園生~小学生くらいの子どもは、本を読みながら静かに聞いていました。子どもに静かにして欲しい会場に本があるの良いですね。
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ひぐちさんの経歴や当イベント関連団体紹介
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※YAらぼ:本に関心のある中高生、大学生のボランティアグループが、メンバー募集中だそうです。そういえば千里図書館にコーナーがありなんとなく目にしていたのはこの活動だったのですね。


ひぐちともこさん講演

子育てや絵本についてのエピソード、絵本の朗読もありました。印象に残った内容のメモです。

※ひぐちさんの絵本は会場の後ろに並んでいたので中を見ることもできました
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・子どもを産んで「命の重さ」が分かった。それは我が子が産まれたときの体重
具体的に考えたことはなかったけど、たしかに初めて子どもを抱いたとき、乳児の頃恐る恐る世話をしながら、命の重みを感じていた気持ちを思い出しました。


・子育てするなら一人も大勢も一緒
そう考えて、ご自宅には近所の子どもがたくさん来ていたそうです。一人が質問すると、「いい機会やから皆聞いてやー」とその場の皆にむけて回答を話していたとか。

そんなふうに、自分の子どもに限らず身近な子どもたちの育ちにも貢献していけたらいいし、我が子も複数の大人から影響を受けて育っていって欲しいものです。そして、ひぐちさんの絵本の文体もそうですがお話しからも、関西弁や大阪の地域性(垣根が低い、変な距離感がない)って温かくて良いなと思いました。

 
・絵本「あの子」

どう書こうか考えた結果、結局顔だけにしたとのこと。文字数も少な目で幼いうちから読めそうなボリュームですが内容は深くて、幼稚園や小学校低学年から始まりそうな仲間外れについて、周りに流されず実際どうなのか考えようという気にさせられます。子どもが関わりそうな年代になったら出会わせてあげたい本。
 
 
・絵本「4こうねんのぼく」
息子さんが幼い頃、仲の良かった友達のお母さんが亡くなられたことから生まれた本だそうです。「星になったんだよ」という抽象的な話より、こんな風にしたら実物のお母さんが見える、という方が伝わりやすいと考えた、と。たしかにそうかも、という同感と、その表現に光年ということを思いつかれた発想力に感銘を受けました。

また、この本に出てくる子どもの語り方から、「出だしからはどこに繋がるか分からない話し方をする子どもは多い。穏やかに待って聞いてあげて」と。なるほど・・我が子もそうです。つい遮ったり急かしたりしてしまいそうなので、気を付けよう。


・「ココロの止まり木」河合隼雄(著)
子育ての参考として、この本の一節を紹介されていました。
『補修する布は元の布より少し弱くなければならない…』子どもの心に寄り添わなければならない、というようなお話で、読みたくなりました。

 

子ども文庫

「子ども文庫」の紹介があり、初めて知りました。地域の方と一緒に絵本に親しめるような場があるそうです。

豊中子ども文庫連絡会(通称 豊子連)さんのページによると
子ども文庫とは・・地域の集会所等を利用して、本の貸し出しを中心としながら、おはなし会(読み聞かせや語り、紙芝居など)、工作、季節の行事や文庫祭りなどさまざまな活動をしています。
各地の文庫のMAPを紙でいただきました。ネット上では、豊中市立図書館>子どものページ に「とよなかこども読書マップ」に★マークで子ども文庫が載っていました。残念ながら千里中央近辺にはないようですが、参加できそうな場所があれば行ってみたいです。


絵本版ビブリオバトル

発表者が決められた時間内に本を紹介し、全員分を聞いた後で聴衆が一番読みたい本を投票で決める、という「ビブリオバトル」体験がありました。興味はあったものの初めて参加(聴衆側)できた良い機会でした。

紹介されたのは以下3冊で、「きみたちにおくるうた」が選ばれました。どれも我が子にはまだ早そうですが、私が今早く読みたくなりました。

→オバマ前アメリカ大統領が絵本を作っていたとは知りませんでした。”知ってるかい、この国には様々な人がいるってこと。…知ってるかい君たちにもその力が具わっていることを。”のような口調で子どもに向けて書かれた本で、本の中で紹介している13人も、絵も訳も素晴らしいとのこと。2011年7月出版、東日本大震災の後だったので日本に向けた気遣いもあったとか。


まず絵が素敵で惹きつけられました。決まりを守らねばならないけど時として守れないときもある、というようなお話とのこと、気になります。


東日本大震災で息子さんを亡くされた方が作った絵本だそうです。概要を聞いただけで目が潤みそうになりました。


りんごの棚

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障害のある方でも楽しめる本の紹介もありました。スウェーデンで始まり、日本では埼玉の小川町や川越でもやっているそうです。

千里図書館では5月まで展示していて、セットで貸し出しもできるので、学校や文庫などで利用できますよ、とのことでした。

本筋と逸れますが、会場後ろに設置してあった本棚、段ボールを三角にして立てて、表に木の棒を貼って本を立てかけていました。表紙を見せる絵本棚を自宅に増やしたくてちょうど興味があったので、なるほどこんな手軽な棚もあるのか!と目から鱗。そのままでなくても、棒を貼るだけ、というアイデアで我が家にうまく活用できないか考え中です。


ひぐちともこさんの絵本




最後に

絵本が好きで、Instagramでは絵本記録&紹介も始めています。Instagramは投稿写真が一覧で見れて、文章も長文が付けられ、書名のタグで同じ本に関心がある人とも繋がりやすく、気軽な絵本紹介に最適!だと思います。私は全然まだできていませんが、絵本紹介されている方は多く、他の方のを日々参考にしています。絵本に関心ある方、Instagram始めてみてはいかがですか?